昨日帰宅しました。
昨日、久しぶりに帰宅して
子供の顔を見たらほっとしました。
ただし下の娘にハグしようとしたら拒否られて
まあまあ凹みました。
クルマを運転してくれた社員をねぎらい
晩飯は自宅でたこ焼きパーティーにしました。
僕が作るたこ焼きを振舞いました。
そんなことはどうでもいいのですが
JBのトレイルから引退して10数年経ち
1年に1度だけ参加する試合が
日本一規模がデカく日本一観客数が多い
オールスターであると言うのは
これだけ心身とも疲労の極地になるのかと実感しています。
また、この試合に勝つということが凄い事であるか。
いや1本釣って来ると言うことがいかに難しいことかと
嫌と言うほど実感しています。
毎年、この時期のオールスターでは
ライトリグ組が上位を独占する傾向が極めて強いです。
それは試合前から重々承知していました。
延期になって時期が冬になったことで
その傾向は増々強くなることを感じていました。
取材での見せる釣りと釣ってナンボのシビアな
試合ではスタイルを柔軟に変化させなければならないと
自分に言い聞かせてきたつもりです。
でも、ここ数年の僕のスタイルの釣りで勝利したい。
デカバスを皆んなに見せたいという思いが
そんな決意を忘れさせてしまいました。
メディアでの求められるスタイルを捨てきれないもどかしさ。
試合ではどんな小さなワーム、リグで釣っても
魚を持ち帰ったもん勝ちです。
魚を持ち帰ってナンボなのです。
でも、長年の習性が割り切らせてくれません。
クランキングメインで行きたいと思ってしまいました。
プラクティスでやることを早々と決めてしまいました。
コンバットクランクシャローホグの1投目に来てしまった。
フロント、リアフックガップリの本気喰いです。
やや左の曲がるようにチューンしてシェード側の壁の凹凸を
舐めるように引けるようにしました。
試合ではレフトターンに加え、ライトターンにチューンした
シャローホグを用意しました。
両壁をタイトに舐める作戦です。
コイツもシャローホグ。喰うのが見えました。
鉄柱に当ててヒラウチさせてのリアクションバイト。
コイツもシャローホグ。もんどりうって喰うのが見えました。
ちなみにロッドは軽く投げられるフィーリング重視で
オセロットを使いました。
ラインはマジックハードR16ポンドです。
エビちゃんにもシャローホグを投げてもらうとすぐに来ました。
エビちゃんはドデカイ人なのでバスが小さく見えますがこれもブリブリです。
「早く春の牛久沼で引きてー!」ともだえてました。
ここは数年振りに訪れた本湖の浅い水路です。
始めは釣れるのかと半信半疑でしたが
釣ってしまえば完全に思い込めます。
荒れても行ってしまえば延々と釣りが出来るし、
何より喰い方が凄まじかったので
イケると思い込んでしまいました。
ベイトフィッシュも多く生命感に溢れていました。
このクランクベイトによる中層カバーヒッティングは
その後のプラのプランを決めさせました。
延々と淡々と投げて巻いて流せて場所を
キーにしました。
コンバットクランク320での中層カバーヒッティング。
これもレフトターンチューンして使いました。
水路より深い1.5~2.3mくらいで使いました。
その水深ではレンジオーバーのクランクですが
ラインアイを曲げて使うと潜る水深が浅くなり
カバーを舐めたり、当ててヒラウチさせやすくなります。
このバスの前にもハングオフでバカでかいのが来ましたが
バレました。
何よりシャローホグもコンバットクランク320も
風が吹いてもぶっ飛びなので
正確なアキュラシーが可能になります。
プラを重ねるうちに絵を描いてしまいました。
ワームも試しましたがショートバイトが多発。
巻く方が完全に合っていると判断しました。
バックアップもクランキングで探しました。
昨年の試合で、立て続けにバラして涙を飲んだ支流の将監川です。
プラに行く前はここで昨年のリベンジをしたいと
思っていた場所です。
ワイルドハンチをひったくりました。
でも、プラに訪れたのはH-1グランプリの前日の土曜日。
そのプラのアングラーとレンタルのアングラーで
物凄い数のボートが出ていました。
流せません。
この時点でクランキングメインで行くと決めてしまいました。
と言うか体が巻くモードです。
腰を据えたライトリグなどはもはや出来ない体になりました。
それがアカンかったです。
しかし、終わってから思えば、1日だけプラで付き合ってくれた星野が
釣った魚が大きなヒントでした。
佐原のテトラの穴撃ち。6インチボウワーム1/32ozネコ。
このバスは1200g近くありました。
星野にはこのリグで立て続けに来ました。
冷え込んだらテトラ。ライトリグ。ド定番のパターンです。
この時の利根川はドクリアで水深があるテトラまで丸見えでした。
その丸見えの浅い穴に落とすとすぐにバイトが来ていました。
バスは見えないけどいたのです。
でも、クランキングモードになってしまった僕は
ここは時間調整用のバックアップとしてしまいました。
ここで気付くべきだったかもしれませんが
ライトリグ超人には同じことをしても敵わないと
割り切ってしまいました。
「クランクで勝つ。」「クランクでデカバスを釣って見せる。」と
絵を描き過ぎました。アホでしたわ。
ちなみに優勝の小野選手のメインパターンは
テトラへの1.3gスモラバ穴撃ちでした。
シャッドとスピナーベイトの巻き物展開から試合中にアジャストして
真逆のスローな釣りに見事にアジャストして来ました。
今の僕にはとても出来ない芸当です。
試合は2日間とも朝に冷え込みました。
でも、僕はずっと暖かい日が続いていたので
水温は安定していたので
朝、冷え込んだとしてもそれほど急激には下がらないだろうと
予測していました。
でも、その期待が見事に裏切られました。
水温激変。急低下でした。
初日、朝向かった水路は水温がエリアごとに違い
最低11度、最高14度でしたが
試合では最低8度台まで落ちてしまいました。
「絶対に来る。」と信じて巻き続けるもノーバイト。
延々続く水路なので入ったら出るに出られません。
信じることと決断することは紙一重です。
この時は、早めに決断するべきでした。
クランク天国と信じた水路はもはや
出るに出られない無間地獄と化していました。
穴熊作戦失敗です。
別のエリアも水温が急低下し全く気配無しで初日終了。
2日目は、霞本湖を諦め、将監川勝負。
3人のコンペティターとバッティング。
ここも水温急低下。
この水系の朝の冷え込みは恐ろしく水温を低下させます。
ハンチで勝負するも違う魚が触れる感触のみ。
8割クランク投げて、フォローで投げた
6インチボウワームに2度明確なバイトあるも乗せられず。
割り切って魚が弱い吸い込みでも吸える
もっと軽いスモラバやCCベイトにアジャストする気には
なれませんでした。
ちょこっとやっても体がクランキンモードになってしまい
なんちゃってライトリグになるので釣れないです。
と言う訳で2日目もノーフィッシュ。
最後まで集中していましたが、完全に試合展開を誤りました。
壇上のインタビューでも言いましたが
帰りに捨て網がエンジンのペラに絡まってプレーン出来ず
それを取るために困っていたら
近くで釣りをしていた桐山選手がカッ飛んで来て
ハサミで切って助けてくれました。
地力で取りに行ってたら落水しているところでした。
帰着時間迫るころだったのに貴重な競技時間を
削ってまで助けに来てくれて本当にありがとう。
桐山選手のスポーツマンシップに感謝します。
おかげで帰着時間までに帰る事が出来ました。
大観衆の待つウエインステージへ。
心境は極めて複雑です。てか、ホントはどん底気分です。
ノーフィッシュでも笑顔で答えるのは僕の流儀です。
死ぬほど悔しくても、その悔しさをここでは出す場ではないからです。
皆の声援、応援に答え、来て良かったと思ってもらえるように
するのがプロの努めです。
物凄い大観衆の前でのインタビュー。
無念ですが結果は結果。自分の判断、戦略が間違えていました。
試合は時に残酷ですが、だからこそ勝者の喜びが爆発するのです。
どんなに自分が釣れない状況でも勝者は出ます。
それがトーナメントのシビアなところ。
でも、皆さんの応援は本当に心に沁みました。
会場でのご声援ありがとうございました。
また、暗くなって寒い中、
撮影やサインに並んで下さった
ファンの皆様に感謝申し上げます。
一人一人に握手で答えます。
小さいのにちゃんと挨拶できて偉いね。
ファミリーは嬉しいです。
オークションで僕のロッドを手にしてくれました。
スーパーエクスプロージョンのワンオフのプロトです。
毎年ありがとう。
ベストカップル賞か。
横浜でも来てくれたツインズです。
ジャニーズ風の応援うちわありがとう。
昨年も会いましたね。
正直、皆にいい結果を報告出来れば良かったけれど
こんな最低の成績でも激励いただき
ありがとうございました。
皆さんに勇気と元気をいただきました。
今週もロケなのでリセットして頑張ります。
てか来週もロケですわ。