「2014年06月15日」 のアーカイブ
間合いの法則。
お知らせの通り、昨日帰国しました。
今日は、朝から放置しすぎたクワガタの世話したいので
以前に書き溜めておいた
バスフィッシングの菊元的法則を見ていただきます。
イタリアでの模様はまた明日以降、
ぼちぼち報告します。
多分、かなり釣るために役に立つので
熟読して下さいね。
今回は間合いの法則です。
間合いとはルアーをキャストして着水させる距離。
もっと言えば、バスを警戒させずに釣りやすくする
プレゼンテーションの距離のことです。
フリッピングなどは間合いが近い例です。
では、間合いを近く取れる条件を挙げます。
1.濁っている。
2.水深が深い。
3.カバーが豊富。(ヘビーカバー)
4.風や波あるいは雨など水面が波立つ。
5.静かなアプローチ。
逆に間合いを遠く取る条件です。
1.クリアーウォーター。
2.水深が浅い。
3.プアカバーもしくはオープンウォーター。
4.鏡のような水面。
5.音を立てる、影を落とす。
この場合の条件5.はアングラーの注意次第で
間合いを近く取れることがあり、
足音やいきなり水際に立つ行為を控え、
静かに近づくことである程度はバスを驚かさなくてすみます。
また、ボートならエレキの音や巨大な影でバスに警戒されやすいので
おかっぱりよりも間合いは遠目になる傾向が強くなります。
また、1~5の要素が全て絡み合って間合いが変化します。
霞水系のように濁った水域ではフリップやピッチングのような
近距離で正確で手返し良い近い間合いのプレゼンテーションが主流ですが
リザーバーのジンクリアなバックウォーターでは
下流からボートで近づくと30mも上流にいたバスが
ビビって下流に逃げることもあります。
おかっぱりやっていて
「でっかいのがいっぱいおるなー。」と
見ていると急に全てのバスが驚いたように下流に下って行ったことがあります。
見ると30mほど下流からエレキでボートが上がって来ていました。
こんなバスは到底、フリップでは釣ることが出来ません。
ヘビーカバー。近い間合いでジグを滑り込ませた。
この時はクリアーウォーターでしたが、ヘビーカバーでバスから気付かれにくい状況だったので、
近づいてピッチングで静かに着水させました。
また、カバーが深かった。
間合いを遠くして、着水点がずれるより、間合いを近く静かに正確に撃って獲った例。
極端に言えばマッディーでウルトラヘビーカバーで水深がボートで近づけるだけあれば
ロッドの真下に落とすだけでもOKな場合もあります。
おかっぱりで高い足場からカバー越しにただ落とすだけも最も間合いが近い例。
また、クリアーでディープ狙いなら間合いは横方向にはゼロにも出来ます。
魚探などでバスそのものやベイトフィッシュの群れ、地形変化を狙うバーチカルな攻めのことです。
ジンクリアーのバックウォーター。8インチボウワームサイト。
この場合は1.クリアー、2.浅い、3.つるつるのオープンウォーターと
間合いを遠くとらないといけない条件が重なっていましたが、
丁度、都合がいいことに風が吹き出して水面が波立って来ました。
それまで、C-4ジグのロングディスタンスでサイトワザ使って釣っていましたが、
このバスは波で見えにくい水中に下って行く影がぼんやり見えました。
僕からもバスが見にくいということは
バスからも僕が見えにくいということです。
バスの進行方向に比較的近距離で8インチボウワームノーシンカーを
静かに着水させフォールさせると
バスの方からダッシュして喰いました。
風によるさざ波が、バスの警戒心を薄れさせ、間合いを近くしてくれた例です。
間合いが近い例。
雨で水面が乱れ、濁りが入ったのでバスの警戒心が薄れた。
静かに水際から離れて水中を観察していたら、
ボヤッと動く影を発見したので
8インチボウワームを進行方向に置いて待ったら、迷いなく吸い込んだゴンザレス。
普段はジンクリアでロングディスタンスでのキャストや
ロッドを振る向きやバスの上をルアーが通らないプレゼンテーションを
心がけないとロッドを振っただけでバスが逃げることが多い場所であるが
雨、ローライト、濁り、静かなプレゼンテーションが
間合いを近くした例です。
もう一つ言えば、ロングワームの方がスモラバより
存在感が強いので濁っていてもバスが発見してくれますし、
バスよりより遠くに置いても、バスが見つけてくれます。
極端に言えば、水面がギラギラする激流ではCCベイトより
存在感、波動が圧倒的なティンバーフラッシュの方が遥かに
簡単に釣れることも多いのと同じ理屈です
近距離でジグをピッチングして獲った魚。
普段はクリアーなのでシャローを狙う場合はアンダーハンド、サイドハンドキャストで
間合いを取って狙う場所。
プアカバーで浅く静かな水面ですが
濁りが間合いを近くしてくれた例です。
着水音は静かに。もしくは一度、岸に落としてから水面に落としたりします。
余談ですが岸を向いているバスは釣りやすいです。
また、クリアでもバスの眼隠しとなる水面のゴミだまりなどがあれば
間合いは近くとることが出来ます。
マッドラインの濁った側を釣る関和。
上流側のジンクリアウォーター側にもデカバス見えましたが
天才君揃いで、めちゃ釣るのは難しいバスでした。
ロッド振っただけで逃げるので、ライトリグでも釣ることは無理と判断し、
僕はボイルが起きるのを待ってシャワーブローズでボイルシューティングしようと
待っていましたが、ボイルは滅多に起きず、不発。
サル番長は濁った境目の下流をネコリグで攻めて次々とバスを仕留めていました。
濁っていると言ってもまだクリアでしたので
間合いはやや遠目。
と言うかこの先にあるブレイクを狙っていました。
ブレイクの下にいる奴はこちら側が目隠しになるので
クリアでも釣れた可能性が高いです。
この場合の間合いは物理的にブレイクまで届かせなければ釣れないので
やや遠目にとっていました。
でも、クリアでもアングラーとバスの間に目隠しとなる
障害物やブレイクなどがあれば
間合いは近くとることが出来ます。
また、僕はそんなシチュエーションを探しています。
ジンクリアウォーターで浅くてもプアカバーなら
見えバスはスモラバなどのサイトしたくなるのが人情ですが、
プレゼンテーションがまあまあ難しく
スモラバを隠す場所、アクションの仕掛け方などなどの
やり方を分かっていないと、あるいはバスがスプーキーだと
逃げるバスばかりになってしまうことになりがちです。
でも、遠投が効く、例えばシャワーブローズなどの
トップで大遠投かましてやると
バスがアングラー、あるいはボートに警戒する間もなく、
あっけなくデカバスが水面を割ることがあります。
また、バスが見えてバスから離して着水させる地点は
ジョインテッドクローなら20m位先に落としても気付いてくれますが
スモラバなら、そこまで離して落とすとなかなか気付いてくれません。
ハイアピールなルアーは存在感の小さなルアーより
遥かに遠くからバスを寄せる集魚力を持っています。
間合いを遠く取って成功する例です。
こんなケーススタディーはまだまだいくらでもありますが、
今回はこの辺で。
間合いの法則はいろんな条件が重なり合うことで
遠くになったり、また、近くすることも出来ます。
自分の出会うシチュエーションに当てはめて
対応する習慣を付けて下さい。
皆さんも「間合いの法則」を良く理解してもらえば
もっとデカバスと出会える機会が増えると思います。