今日はBIGBITE story112 初回オンエア。
今晩10時はBIGBITE story112初回オンエアです。
早いものでもう112回。
今回の舞台は山口県小野湖です。
小野湖の動力はエレキのみ。
移動時間だけ考えると琵琶湖よりでかいビッグレイクになります。
それが戦略を立てる上で悩ましい要素になります。
今回はBIGBITEでは珍しくディープ狙いの戦略を立てました。
実は試したいプロトがありました。それも一つの理由でした。
このロケでは不発でしたが明日オンエアのThe Hit では
一発でデカバス喰いました。
ディープでも来ればデカイです。
ワカサギがディープに群れているからです。
この群れが少しでも長く留まり、バスがフィーディングしやすい
地形変化をいかに正確に捉えるかが大切です。
これはプロフェッショナルフットボールジグ1/2oz&ダブルモーションでの1本目。
ロッドはブルーマイスター7。ラインはやや細めのマジックハードR12ポンド。
2本目からは、ガッツさんにダマされたと思って使った
ピッチンスティックの「ガッツリグ」が大活躍。
デコイネイルボムというウィードレスセッティング出来る
ジグヘッドの1/8ozにピッチンスティックをセットしたリグです。
フックサイズは#1/0です。
これを超スローにボトムの地形変化から浮かせないように
操作します。
ガッツリグはボトムがとりやすいのがイイです。
小野湖は入られる障害物が少なく、
深場の底を浮かせることなくタイトにトレースするため
今回はベイトタックルではなく
スピニングのブラックレギウスとマジックハード4ポンドを使いました。
ピッチンスティック「ガッツリグ」! 太くていいのが来ました。
6m~10mくらいのディープでもかなりボトムを感じやすいです。
ジグへッドがグーッと重く引っかかった(半根掛り状態)時の
ポーズや外れた瞬間にバイトが来ました。
でも、暑すぎてタフなので、バイトは「何か違うな」くらいの
重くなる違和感だけでした。
それを聞いてから大きくスィープフッキングしました。
ピッチンスティックはジグヘッドリグでも咥えている時間が長く
離さないのでまるでノーシンカーワームの時のような
フッキング動作になりました。
連発でピッチンスティックガッツリグで。
来る時は連発する傾向は2日目も同じでした。
この時、思ったのは
「人の多いトーナメントの方がビッグウエイトが
出せることがあるかもしれないな。」ということです。
逆のようですが、理由があります。
小野湖のディープのスポットはある程度決まっています。
バスがベイトを追い込んで喰えるフィーディングスポットです。
試合では勿論、運もありますがいいスポットに入ったら
動かないことが多いみたいです。
他のいいスポットに行こうとしても、
そこでタコ粘りされてたら入れないからです。
なのでタコ粘り合戦になりやすいです。
でもいいスポットなら
試合時間のうちに何度かのフィーディングタイムのタイミングに
当たればビッグウエイトが出ることも多いはずです。
これを「バスが回ってきた。」とか「時合いが来た。」と表現します。
移動したくても出来ない試合の状況が逆に時合いに当たる
確立を増やすという理論です。
また、同じスポットをやっていると地形把握がどんどん正確に
出来るようになって来ます。
小野湖の試合では夏~秋はディープ一カ所でビッグウエイト出ることが
多いと思います。
それが試合の方がウエイト出る理論です。
しかし、問題は
TV番組で明らかに地形的にいいフィーディングスポットを
見つけても、朝から晩までずっとそこでタコ粘り出来るかというと
それは出来ません。
絵が変わらないからです。
単純に単調すぎて面白くないからです。
ここからはBIGBITE的番組作りの情熱的裏話です。
タコ粘りはディレクターのハルターマンがまず文句を言います。
さらに、自分の性格上、一カ所タコ粘りはまず無理です。
番組的には何か所か移動して行かないと面白くなくなります。
試合で勝つ釣りと番組で見せる釣りは同じ場合もありますが
この場合は違うと思いました。
話のニュアンスはちょこっと違いますが
この初日もさんざんディレクターのハルターマンに
「バックウォーター行きましょう!」と言われ続けました。
大移動コールです。でも僕は行きませんでした。
ハルターマンはバックウォーターの僕の釣りを皆さんに見せることが
BIGBITE的最上エンターテイメントだと確信していました。
今までの菊元スタイルのイメージです。
でも、僕は違うと思っていました。
今回はディープがやりたいから小野湖に来ていたのです。
結局、初日はバックウォーターへは行かず
違うディープのスポットへ何度も移動しました。
やっとディープのスローな釣りにリズムが出てきたのに
また、バックウォーターへ行くとなると
途中でバッテリー交換などの時間を含めると
1時間半くらい移動に費やしてしまいます。
さらにシャローでの攻めになるとリズムが変わります。
僕はリズムフィッシャーマンです。
この日はとにかくディープの地形の把握と
苦手ですがスローで丁寧な釣りに心がけました。
ここまでで、間違ってほしくないのですが
僕は決してディレクターを非難しているのではありません。
むしろ、意見を出してくれることを歓迎しています。
彼も番組を面白くしようと必死で頑張っているのです。
今まで楽しい番組作りのための編集をしてもらっています。
でも、僕も番組を面白くしようと必死で頑張っています。
お互いにイイ番組を作ろうと向いているベクトルはただ一つです。
時には意見をぶつからせます。当たり前のことです。
単なる見解の相違というやつです。
彼は編集のプロですが僕は釣りのプロです。
釣りの経験と知識の蓄積が違うという自負は当然あります。
思っていることも時には違うこともあります。
勿論、互いに何にも悪気はありません。
良くしようという建設的な意見交換です。
そうやって何度もお互いに
今までイイ番組を作ろうと頑張って来ました。
それがBIGBITEの歴史を刻んで来ました。
ハルターマンは情熱溢れるええパートナーですわ。
でも、初日ロケ終了後、
別の仕事がたまりすぎていて芦屋に帰りよりました。
頼むでハルターマン!
2年前の小野湖ロケでは
デカバス連発し出したバックウォーターから
あえて違うバックウォーターへ移動して
また元のバックウォーターへ戻って失敗しました。
絵を描き過ぎです。
ドアホウの所業です。
地元の方でこんなことする人は多分いません。
この時はハルターマンが思っている(願っている)ことと
僕が思っていることが同じでした。
(お互いスーパードラマ求めすぎのアホです。)
結果、メガ移動の連続で時合いを見事に逃しました。
移動時間ばかりで釣りしてる時間とバッテリーが無くなりました。
今回はそれと同じことをするつもりはありませんでした。
それよりも地味かも知れませんが
今回はディープの地形把握に努めたいと思っていました。
それがビッグバイトを得る最良の方法と判断したからです。
移動中偶然、土砂崩れのスポットを見つけた。
土砂崩れは水中に高確率でレイダウン(倒木)などが沈んでいる。
ピッチンスティックのガッツリグで
その木の感触を確かめステイを入れて獲った1本。
その前にもバラシがありここは地形、障害物にベイトフィッシュと
それを捕食するバスがからんだ絶好のタイミングであった。
バックウォーターへ移動していたら獲れなかった1本。
また、バリバリのロコのガッツさんが今まで全く投げたこともなく
人がやっているのを見たことがないスポットだったので
試合で使える場所が増えたと非常に喜んでいました。
ちゃっかりガッツさんでしたわ。
この日はデカバス獲れましたが
スポットの地形把握がまだまだアバウトだったので
一発で決めきれず
獲り切れていないバスが多いと判断しました。
なので、2日目もディープへ。
この日はいきなりキャストすることは避け
魚探で丁寧に地形を把握し、
ベイトフィッシュが絡むベストと思われるピンへ
マーカーブイを投入してから
釣りをすることを徹底した。
いいスポットでも地形把握が曖昧だと
そこに一発で入れれず、
何投もしてバスを警戒させてから入っても
なかなか喰わず、喰ってもショートバイトになっているのではないか?
と初日の釣りの反省から
そういった一連の動作を取り入れた。
そして通りがかりに理想形を見つけ
マーカーを入れ振り向きざまに
一発でピンスポット直撃。
すると。
あとは番組を御覧下さい。
「おったなー!」でしたわ。
2日目は初日の釣りを生かしたディープの釣りにやっと納得したので
前日に帰ったハルターマンの意見を取り入れ
エリア最下流から最上流まで
1時間半の大移動でバックウォーターへ。
こんなアホなことする人はまずいませんが
ここにいました。
でも、ドラマを求めてしまいました。
まあまあえらい目に会いましたが
ドラマが起こるのかは番組を見てのお楽しみです。
今晩10時BS釣りビジョンにて初回オンエアです。
是非、見て下さい。
見逃しても再放送が何度かあるのでそちらで見て下さいね。
今日は大西健太が来るので
打ち合わせの予定です。
来社予定だった福島健は来れなくなりました。
夜はどこにメシ連れて行こうかな。