絶界の鬼子母神。
昨日、懇意にしてもらっている
医師の本田先生から本を送っていただいた。
タイトルは「絶界の鬼子母神」。
陰陽座のリーダーであり
ベーシスト兼ボーカリストの
瞬火(またたびと読みます)が
書き下ろした戯曲である。
一気に読み終えてしまった。
この本は彼らの10作目となるアルバム
「鬼子母神」の原作ともいえるもので
トータルコンセプトアルバムの
鬼子母神をこれを読んでから聴くと
「あっ!この曲は原作のこの場面か!」
と情景が浮かび上がってきます。
こういった試みをやること自体凄いことです。
一枚のアルバムを創る為にそこまでするミュージシャンは
まあ、おりません。
陰陽座「鬼子母神」。
全てが日本語の歌というところにも
たまらなく惹かれます。
今回は全編ダウンチューニングで
ヘヴィーさがさらに増しています。
僕は原作である本を読まずに
鬼子母神を聴いて「彼らの最高傑作だ!」と
感じていましたが
この絶界の鬼子母神を読んでから
CDを聞き直してみると
さらに曲に対する深み、理解度が増幅し、
原作の登場人物を歌で演じる黒猫と瞬火の表現力、
曲の構成の綿密さに再び驚かされることとなりました。
曲を聴くと情景が浮かび上がってきます。
音楽がまるで1本の映画になったようです。
瞬火のアーチストとしての才能と綿密さ表現手法に
尊敬の念さえ抱いてしまいました。
さらに、初めてアルバムを聴く前に
この原作を見ていたらさらに感動が得られたはずと
ちょっと後悔さえしてしまいました。
凄いわ、瞬火。凄いわ、陰陽座。
恐れ入りました。
エネルギーを沢山、彼らから貰いました。
勿論、今までも沢山の音楽、沢山のアーチストから
エネルギーとパワーを貰って来ました。
歳は重ねても瑞々しい感受性は失わないでいたいです。
僕はアーチストではありませんが
モノ創りというクリエイティブな仕事を
しているという意味ではミュージシャンと同じです。
パフォーマーとして皆に喜んでもらうのも同じです。
開発者としては
「人の心を打つ。」
そんな作品を生み出していきたいです。
パフォーマーとしては
「人の心を打つ。」
そんな釣りを見せ続けていきたいです。
ちょっとマニアックで真面目な話でした。