2012.02.25(土)
カテゴリー:クワガタ, バス釣り

ギリアンヒラタ割り出し。

 

昨夜は産卵セットしていたギリアンヒラタの割り出し。

 

ギリアンヒラタクワガタ。インドネシア、ケイ島産。これはワイルドものの小型個体。

小型ですが変わった歯型をしたヒラタクワガタです。

内歯が大アゴ基部からほぼ垂直に出ます。

カッコイイです。

初めてブリードした時に野外最大(57.0mm)を超える

57.4mmが出たのですが

惜しくも飼育ギネスには届かなかったので

この57.4mmを親にして

昨年の12月20日にメスを産卵セットに入れていました。

ちなみにメスも自己の持つ飼育ギネスよりデカイ個体です。

真剣にギネスを狙っています。

 

1月末にケースの底部に幼虫さんを確認していたので

昨夜、割り出しを行いました。

割り出しする前に透明のケース越しに2令が

4頭くらい見えたので結構産んでそうな予感。

 

産卵木を取り出してからケースをひっくり返します。

幼虫さんは見えていた割にはマットからは8頭しか出ません。

 

産卵木に期待です。

 

取り出した産卵木。

3種類の産卵木を入れました。

植菌カワラ材とバクテリア産卵木と夏菌材です。

あえて種類を変えて実験しています。

それぞれに産卵の時にメスが齧った産卵痕が見えてました。

 

産卵木を割ります。

 

いきなり2令が出ました。

産卵木は手でも割れるほど柔らかく朽ちたものも

ありますが、ねじるように割ってはいけません。

ねじると幼虫様がつぶれてしまうことがあるからです。

したがって慎重に割っていくので

非常に時間がかかります。

 

結果、マットからは初令3頭と2令5頭。

植菌カワラ材からは初令5頭、2令1頭。

バクテリア材からは初令8頭と2令3頭。

夏菌材からは卵1つと初令3頭が得られました。

 

合計28頭の幼虫&1個の卵を得ました。

 

マットよりも産卵木からの方が数多く幼虫が

得られました。

また、産卵木は食痕があっても幼虫がいないことが

多くあったのでマットから得られた幼虫も

産卵木に産み付けられた卵が孵化して

産卵木を喰い進み、マットへ移動したと推測出来ます。

最も多く幼虫さんを得たバクテリア材が最も柔らかく、

水分を含んでいました。

最も産まなかった夏菌材からは堅く水分が少なかったです。

また、夏菌材からは極小の初令と卵が出たことから

メスの産卵の優先順位は最も遅いと考えられます。

次回、夏菌材を使うなら柔らかめの材を選び

加水時間を長くした方が良さそうです。

また、マットの加水も乾燥する冬場には

もう少し水分量を増やした方が良さそうです。

 

これらの気付いたことや仮説を飼育ノートに

面倒くさがらずに記していきます。

割り出した幼虫さんは

カワラ菌糸のボトルとオオヒラタケのボトルに

分けて入れ、それぞれ管理ナンバーを付け

それも日付などを管理ノートに記していきます。

はっきり言ってスーパー面倒くさいですが

管理ノートがないと次回の菌糸ボトル交換日及び

ボトル手配などが上手く出来ないようになります。

 

そんなことの繰り返しが次回のブリードに必ず役に立ちます。

また、観察して仮説を立て、実践していくことが

飼育テクニックの向上に繋がります。

 

バス釣りと同じでしたわ。

 

今でこそ釣りのノートを付けませんが

昔はバスフィッシングノートをずっと付けていました。

試合に出るようになってからも

ずっとヤマタテ帳をつけていました。

今は釣りはノートには付けませんが

雑誌連載で質問に答えたり、このブログで報告をすることが

経験を思い出し、蓄積することに役立っています。

書くことで経験を反芻し、次に役立てることが出来ます。

 

好きなことにはとことんマメにやります。

それは努力ではありません。

好きだから勝手にやっているだけです。

とことんやることが上達の秘訣というより

情熱が原動力と信じています。

 

マメにやりすぎて昨日のクワガタ仕事は

深夜までかかってしまいました。

にもかかわらず今朝は5時起きです。

眠いです。

 

 

全く関係ないけど昨日のサトシン。

 

なんか長いバス?釣ってます。