開発意図とは違うルアーの性能を引き出すこと。
昨日は、今やっている秘密のルアーの打ち合わせ。
かなり、難解なテーマにチャレンジしています。
相反する要素を1つのルアーで出したいので
苦労しています。最初に動き見た時には
「なんじゃこりゃー!」でしたが、
いじくりまわすことで
今は、かなりイメージした動きになって来ています。
シェイプすべき点が見えて来たような気がします。
トライ&エラーの繰り返しですが
早く、改良したプロト使いたいです。
皆さんに見てもらえるのは
もう少し時間がかかりそうです。
この前、バンクシャッドMIDで釣ったバス。
サル番長も長期間、開発に時間かけて
ようやく自信を持って世に送り出せるルアーをデビューさせることが出来ました。
クリアーウォーターのスピニングでの早巻きでボトムノックさせると
かなりのバスが反応することが分かりました。
たまたま、ライトキャバルリーのテストで
スピニング70MLに結んでいて
ベイトリールよりかなり早く巻くことが出来ました。
サル番長は主に濁っている霞水系中心でテストを繰り返していましたが
クリアでルアーの動きが丸見えでさらにバスの反応が分かるところで
引いて見ると、引くスピードやボトムノックでの不規則な動きへの
バスの反応が観察出来て面白いです。
開発者が意図していなかった別の効果的な使い方を公表していくのも
僕を含めたプロスタッフの仕事です。
昨日の琵琶湖はゲリラ豪雨。
サトシンは相変わらずウェイクマジック絶好調。
53cm来ました。
ウェイクマジックアバロンアユ。
ロッドはEGムービングです。
この他、ゴンザレスのダブルヒットがあったようですが
1本は残念ながらバラし、51cmだけランディング出来たようです。
かなりエキサイティングですな。
サトシンは琵琶湖ではウェイクマジックはただ巻き中心です。
でも、ジャーク&ポーズも実は凄いんです。
福島健は「止めた時にバスが襲いたくなるトップ。」と言っています。
僕もジャーク&ポーズはよく使います。
さらに流して止めて、流れを利用してペラだけを回す。
「オートマチックプロッピング」を流れ込みなどの
必殺技として使っています。
これも開発者のコンセプトとは異なるけど
物凄く威力がある使い方を発見、公表した例です。
こちらは大西健太。
べた凪時はワンズバグ相変わらず出ています。
ロッドはマニュピュレーターです。
大西はほとんど「ワンダイブ」と言って
バスの捕食音に近い「ゴボン!」と言うポップサウンドと共に潜らせて
待っているだけという極めてシンプルなゴールデンワンパターンで釣っています。
ガイドならではの誰でも簡単に釣れるやり方を実践しているわけです。
ルアーって面白いですね。
でも、基本性能が優れていないとルアーは
開発コンセプト以外の効果的な使い方にも対応出来ません。
何年経っても釣れる定番のルアーを作る為、
苦悩したり喜んだりしている毎日です。