フロッグのチューニング解説。
今回は、この前軽く触れただけだったフロッグの
チューニングをより詳しく解説してみます。
菊元的フロッグチューニング講座です。
幸い?今年はまだまだ暑いので、フロッグのシーズンは
長く続きそうなので、これを参考にお好みのオリジナルフロッグを
作ってみて下さい。
1.フロッグを用意する。(当たり前)
今回はポッパーフロッグ(ベルツノガエル)を例に
解説します。
ノーマルのポッパーフロッグ。
2.ラバースカートを用意する。
今回は太さの違うラウンドラバーを用意。
3.フィネス、イージープルをカットする。
イージープルの木製の取っ手をカット。
出来れば、長楕円の付け根をハンダ付けしておくほうが
後の作業が楽になります。
4.うきゴムを用意する。
今回は夜光にしましたが、べつにゴム色の安物でも
充分です。
5.足を付けたい箇所にマジックで印を入れる。
今回はツインテールのポッパーフロッグを作ります。
左右対称になるように印を入れます。
この時、フッキングを妨げないようにフックのゲイプの下側
やや後方からスカートが出るように印をつけるのがキモ。
6.元のスカートをカットする。
今回はツインテールにするため、元のスカートを
カットしました。
この時スカートの根元部分を若干残して
カットすること。
ギリギリまで切り過ぎるとスカートが抜け、
水漏れする可能性があります。
また、カットせずにトリプルレッグにするのも自由です。
7.ベントニードルを炙る。
ターボライターがあれば便利。
先端が赤くなるまで炙ります。やけどに注意。
8.フロッグに穴を開ける。
熱したベントニードルが冷めないうちに
印の部分に穴を開ける。
やや斜め後方から刺すとレッグが後方を向きやすい。
冷めるまで抜かかないほうが、ボディーが熔けて糸状に
粘って伸びてこないです。
もう一つの穴開けも同じ手順で行います。
9.ラバーを適当な長さにカットする。
最初はちょっと長めかな?くらいにカットしたほうが
失敗が少ない。
今回は、好みで3色のラバーをミックスしました。
レギュラーのラバー2色とファインラバー1色です。
このあたりは、お好みで。同じくらいの長さにカットして下さい。
太さの違うラバーやラウンド、フラットをミックスさせると
各々がタイムラグのある動き(ゆらぎ)をしてくれます。
また、ラバーの形状、太さなどの違いで、あるいは量で
レッグのフレアーや水押し、フロッグの移動距離が変わります。
10.カットしたラバーをイージープル改の輪の部分に
通す。
輪にラバーを通す。
この時はラバーをほぐさないほうが、作業が楽です。
11.通したラバーをフロッグに入れる。
輪に入れたラバーを折り返し、イージープル改の細い
棒状の方から開けた穴に入れていく。
いわゆるスレッダーですな。
12.完全にラバーを通す。
ラバーレッグを通し終えたところ。
13.スカートの長さを揃える。
この時まだラバーはほぐさない。
14.うきゴムをカットする。
うきゴムを5mmくらいにカット。
このパーツは、レッグの付け根をホールドする役割をします。
今回はツインテールなので2つカットした。
15.カットしたうきゴムをイージープル改に通す。
うきゴムを輪っかの根元で固定し、ラバーをその上に通す。
テキサスリグのシンカーストッパーを通すのと同じ要領です。
こんな感じです。
16.通したうきゴムをスカートの付け根にもって行く。
こんな感じ。ボディーが変形するまでゴムを押さないこと。
ここまできたら、スカートを1本1本ほぐします。
17.うきゴムとボディーの接地面を接着する。
アロンアルファを1滴たらす。
この時。付けすぎたりゴムとスカートの境目にアロンが
付くと毛細血管現象でスカートの付け根まで
接着されてしまい、堅く、もろくなるので
くれぐれもつけすぎず、位置を間違えないこと。
18.完成です。
ツインテールポッパーフロッグの出来上がり。
ツインテール仕様にすると、オリジナルより
首振りは若干制御されますが
アクション時の移動距離が少なくなる傾向があります。
また、より「ゆらぎ」効果も期待できます。
ラバーを少なく、6本足にすると、ムシ的なフロッグや
僕の好きなクワガタチューンなども簡単に作れます。
また、ラバーレッグを出す方向やボリュームなどで
より移動が少ないフロッグにもチューンが可能です。
また、ラバーを2段カット、3段カットすることで
フレアーのタイムラグでの幻惑効果も期待出来ます。
勿論、ラバーレッグチューン以外にも
簡単なブレードチューンやはてはラトルチューンなど
フロッグは本当にいじりがいのあるルアーです。
そして、チューンは簡単ですが奥が深いものです。
皆さんも是非、フロッグチューンにチャレンジしてみてください。
自分でチューンしたフロッグで釣った喜びは格別ですよ。
今回、山形からわざわざ暇つぶしのために来社した
吉田ピロシこと吉田博史。
暇そうなので、フロッグチューンの手順の撮影を
手伝ってもらいました。
一応、ありがとう。