「2010年08月07日」 のアーカイブ

2010.08.07(土)
カテゴリー:バス釣り, ルアー

キッカーフロッグの秘密!?

結構、厳しいかも?と思っていた

バスワールド誌のフロッグ限定取材が大成功に終わったのには訳がある。


それは、キッカーフロッグの性能がすこぶる良いからです。

それを今回の取材で再認識しました。


手前ミソですが、ホントにいいルアーが出来たと思います。


ホントです。

 


いいルアーが出来ました。おかっぱりのテストにて。


僕のルアー開発のスタンスは大まかに二つあり

一つは、自分のワガママから生まれるもの。

代表はティンバーフラッシュと言えば分かりやすいかな?

もう一つは、そのカテゴリーが苦手、釣ったことが無いという人にも

より身近なルアーとして使いやすいモノを作ろうという

コンセプトから生み出すもの。

代表作は、SR-ミニやCCラウンドなどがあげられます。

初めて釣ったスピナーベイト、ジグという方も多いのでは?


この新作のキッカーフロッグは後者です。

誰もが気軽に使え、出て乗るフロッグを目指しました。


僕個人的には、「フロッグはそれを丸飲みするデカイ奴だけ

釣れればイイ。」と勝手に思っていましたが、

世の中には、そうでない方が大多数のようです。

出たバスは、全部獲りたいのです。

キッカーフロッグはその思いを具現化すべく生まれました。

最近、考えが変わってきました。

出たバスが例え小さくても、獲れれば嬉しいものです。

どっちやねん!でも、フロッグに出るバスは偉いのです。


今回取材のMVP。

アカメアマガエル。妖しく光るグローカラーです。

ブレードチューンをしました。


ルアマガで一刀両断というQ&Aコーナーをもう10年以上

連載していますが、フロッグの質問は10年前と

同じ内容がずっと寄せられます。

「フロッグで出るのですが、乗せられません。」

という悩みです。


僕の答えを要約すると、アワセのタイミングのこと。

そして、ちゃんとしたフロッグ用のタックル、例えば

ピッチンフロッグのようなスティフでパワフルかつ粘り強いロッド、

伸びが無いPEラインを使って下さい。と回答するのですが

それでも、同じ質問は後を絶ちません。


皆さん、専用タックルの優位性は頭で理解しても

なかなか購入までの決心までは至らないようです。


それならばと、ジグロッドやフロロラインでも

ちゃんと動いて、フッキングが容易なフロッグを

作ろう!と一念発起して作ったのが

このキッカーフロッグなのです。

勿論、専用タックルを使うほうが

アドバンテージがあるに決まってますが

それでも、なんとか乗せてしまうのが

キッカーフロッグの強みです。


基本的にフロッグはバスの口に入らないと

フッキングさせられないのですが

コンパクトなキッカーフロッグは

30cmにも満たないバスでも

乗せることが可能です。


キッカーフロッグの断面図。

メインウェイトがボディーの外にあり、

コンパクトボディーなのに大量の空気室を持つ。

よって、充分な飛距離と浮力を確保した。


専用のフック&ウェイトシステム。

フロッグ用にしては細軸。その理由は?


ちなみにダーターフロッグとのフックの比較は・・・


その差、一目瞭然!

エキストラストロングのダブルフックに比べて

キッカーのシングルフックはこれだけ細い。

シングルフックは太軸のダブルに比べ圧倒的に

フッキングペネトレーション(貫通性能)に優れる。

つまり、弱い力でも掛けられるってことです。

しかも、フロッグの体高に合わせ、ゲイプ幅も充分取ってあるので

フロッグが噛まれてへしゃげやすいの分

よりイージーにフッキングさせやすい。

(ちなみに僕は太いフックの方が好きですが・・・)


今回の取材でもスカートだけを咥えたバイト以外は

7割がたフッキングに成功。

普通のカエルでは3打数1安打で上出来なことを

鑑みると、これは凄いことです。


また、旧吉野川はで釣った殆んどのバスが

パッドではなくただのオーバーハングシェードや

アシ際のいわゆるオープンウォーター。

カバーよりもむしろカレントがキーになった。


普通、フロッグがイイ状況では特にピッチングフロッグメソッドでは

カバーギリギリに落とせば、着水してすぐかポーズ時、

またはワンアクション目に出ることか多い。

しかし、この日は決してカエルに向いてない状況だった。

細かくクイックにドッグウォークさせて誘って、静かに吸い込む

そんなバイトが殆んどだった。

キッカーフロッグは誰にでも簡単にドッグウォークアクションが出せる。

また、そのアクションがオープンウォーターでも

バイトさせる魔力を持っている。


また、この日はパッドやカバー奥よりも

オープンエリアでバスを寄せる力を高めるため

ブレードをプラスした。

簡単チューンです。

こうすることで、ボディー、スカート、ブレードが

それぞれタイムラグがある異なった動きをしてくれるし、

ブレードは、回っていない時でも、ユラッとフラッシュする

だけでも効果があると僕は思っています。

ちなみにキッカーフロッグの場合

エバーグリーンオリジナルブレードのコロラド#2

ボールベアリングスイベル0番で装着するのが

バランスが良く、着けてもキチンとドッグウォークしてくれる。


今回のカラーローテーション。

上からビッグバイトチャート、サイトフラッシュ、アカメアマガエル。

フロッグは背中の色より腹のカラーが重要。


ちなみに腹側は・・・


ビッグバイトチャートはホワイトにオレンジストライプ。

ホワイトベリーはクリアーウォーターや明るい時に特に

有効です。オレンジが入ることで濁りにも対応する万能カラー。

朝、晴れて明るく感じたので使い、ストライクを得た。


サイトフラッシュはブラックベリーにシルバーラメ。

ブラックベリーはローライト時や濁りで目立つ色。

濁ったエリアで使いバスを出した。


アカメアマガエルは透明感のあるクリアーカラー。

ただしグローカラーなので、透明度が高くても

濁っていても効く。今回、ゴンザレスをサイトで

仕留めた今回のMVP。


あと。金ラメ、銀ラメも欠かせないカラー。

特にローライト、雨天時などにかなり効く。

ドルクスやクリスタルボーン、ブルーギルなどが

ラメカラーです。


背中はアングラーからの視認性を。

腹側はよりバイトを獲る為に。

 

そんなことを考えてカラーを決めています。


また腹側のデザインは複数のキールを入れることで

カバーに張り付きにくくするだけでなく

腹側を硬く、背中を柔らかくする効果を出し

フッキング率の向上に貢献しています。

一応、かなり考えて作っています。


こんなカラーもあります。


チュー太郎兄弟!?

文句無くカワイイ!でも釣れます。

上からワイルドラットとハツカネズミ。

起毛フィニッシュが施されておりよりカバーに張り付きにくい。


まだまだ書きたりませんが、

以上、キッカーフロッグの秘密コーナー?でした。



発売時期が大幅に遅れて本当に申し訳ないですが

フロッグは晩秋まで充分楽しめるルアーです。

シーズンはまだまだ続きます。

 

是非、試して下さい。


キッカーフロッグでこんなヤツを仕留めて下さい!!















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