2020.03.30(月)
カテゴリー:バス釣り

誘惑の池原釣行。甘い水はどこ。

先日の池原釣行はスクランブルでした。

 

今回のブログは読み物として楽しんで下さい。

 

結果的にはいい魚が釣れました。

 

桜咲くころプリスポーンの季節。

ただでさえムズムズするところ、

悪魔オジサンの電話は抗えない誘惑がありました。

 

霞で試合プラ中も催促の電話やメール来ていた

ルアマガ単行本「一刀両断」の校正を見終わって

前書き書き終えて、

ほっとしてから仕事していたら

悪魔オジサンから着信。

金曜日夕方です。

 

「池原バラム炸裂です!61頭に58やらゴンザレス連発です!」

 

「絶対に来た方がいいですよ。」

 

「今から出れませんか?」

 

無茶苦茶言うなこの男。

 

僕は「えー今かい!」って感じ。

前日も「甘い水入りそうです。行きませんか?」と

誘われたけど原稿出来てないので断っていた。

 

「霞から全てタックル持ち帰って大阪に帰ってから

まだ全然整理する間が無くて出来ていないしなー」と言うと

 

「タックルも俺のそのまま貸します。ボートも俺のを使って下さい。」

 

「オールスターで疲れた心を池原で癒して下さい。」

 

「俺は釣りしないで菊元さんの後ろで見学と撮影だけでいいっす。」

 

体調はイマイチでしたが、

熱すぎる誘惑にグラグラ来ました。

悪魔とは思えないような優しい言葉にほだされました。

 

さらにこんな写真を何枚も送って来ました。

バラム245で獲ったこの61cm頭に連発。

ロッドはオライオンブラックローズ。

 

電話切った後、

我慢できずに、ロッドをクルマに積込んでしまった。

 

仕事終え、家に帰り晩飯。

すぐ寝ようと思ったけどなかなか眠れん!

遠足前の子供か。

仮眠とって起きたのが午前1時。

「起きて体調悪かったら行くのは止めるわな。」

と島田には言っていましたが、

あまり寝てない割にはしんどくなかった。

煩悩がなせる業。

風呂入って体温めて2時前に自宅出発。

 

4時に池原到着。

早く着き過ぎ。

シマダはまだクルマで爆睡中。

まだ真っ暗な中、クルマで待つ。

トイレ行ってまたクルマの中で待ってから

ライト照らしてバラム結んだアクテオンマグナムEXと

ビッグベイトBOXのバーサス3080をクルマから出す。

後、念のため5本だけロッド出して

ボウワーム12インチ2パックとベルカント4個、

ジャックハンマー2個、ヘッドシェイカー数本と

シンカー&フックだけをごそごそと出して

バッグに詰める。

 

5時を回った。

シマダはまだクルマで爆睡中。

「朝一に炸裂ストレッチに入るために5時までに来て下さい。」

と言うてたのに。

クルマ揺らしてビックリさせて起こそうと思ったが

ハッピーさんがビックリしたらアカンと思い直して

LEDライト照らして強制的に起こす。

シマダのトイレ終わるまで待って

桟橋までの長い階段を降りてボートにタックル積み込む。

 

日の出とともに出撃。

ところが島田のミカン号はプレーンせず。

ビルジが抜けきっていなかった。

1艇がドン亀と化したミカン号を

追い抜いて、白川の爆裂ストレッチに入る。

ああ無情。

まさに意味なし番長。

超早起きした意味なし。

 

でも前夜に降った雨はかなりだったようで

白川又川からドロドロの水が入り

白濁した泥水になっていました。

明らかにアカン水の色。

シマダ「あれ!こんな濁るとは思いませんでしたわ。」

ヤバい感じが漂い始めた。

狙いのストレッチは入れなかったので

川を少し上り、

湧き水がある少しだけクリアな境目にバラムを放つ。

1回だけチェイスがあったけど喰うような追いかけ方ではないし

サイズも小さい。

 

その後、濁りが進行していないストレッチへ下り

バラムのみを放ち続ける。

久々にバラム投げましたがキャストはビシバシ。

コース取りもパーフェクト。

しかし、

「なーんも出ん!」

その後もバラムストレッチを転々。

やはり何も起こらない。

 

シマダ「スイマセン!」

「こんなに濁るとは思ってなかったですわー。」

「雨で水温激下がりですわー。」

「また俺にダマされたと思ってるでしょー。」

 

「この男はやはり呪いマンジュウか!」

 

(注)呪いマンジュウとは?

菊元語録の一つ。

その人のために良かれと思って

言ったことや、してくれる行動が

結果的には何故か全て裏目に出て

アカン結果に終わったり、ひどい目に会うことになる

特殊能力を持った人物のことを言う。

ちなみにサタン島田は10数年前から

菊元史上何代目かの呪いマンジュウの栄誉を与えられている。

 

「島田スマン!あんたはええ奴やけどやっぱり呪いマンジュウや。」

と思いかけた。

経験からバラムには全然向かないコンディションと分かっていながら

続けるもやはり反応はゼロ。

アジャストを考え始める。

オライオンムーンゲイザーにルアーを結ぶ。

12インチボウワーム。

行く前に島田がジャックハンマーの釣りと共に

見せてくれと僕に行っていた釣り。

 

大幅に移動し、クリアなエリアでバラムを投げる前に

持ち替えて1投目。

フォールさせていたらラインが走った。

 

1本目は痩せたバス。

1/16ozネイルシンカー(アクティブNSトーナメント)を挿入した

ネコリグ。

フックはデコイのカバーフィネスHD#2/0。

ワームのハチマキ部分の上に斜め刺し。

1本目はこの日最小のバスでしたが

「12インチあっけなく喰ったなぁ。」と思った。

この後バラムに適した岩盤をガチ攻めも無反応。

 

大移動。

諦めきれずバラムでタイトに通すがやはりダメ。

ボートに怯えて逃げるバス発見。

「仕方ないなぁ。」

とムーゲイザーに持ち替えると

シマダは何故か嬉しそう。

 

12ボウワームにすぐに来た。

 

バンクキャストで岸から滑り落とす。

ゆっくりズル引き、テンション抜いてポーズ。

これは大事なこと書いています。

 

その後は大岩のえぐれにおるかな。と

岩に乗せて落とす。

小さな違和感をムーンゲイザーが捉えた。

「離したかな?」とロッドで聞くと

まだ生命感が伝わって来たので

大きなストロークで合わせた。

 

サイズアップ。アワセが決まって乗った時がたまりません。

12インチボウワームハマって来たかな。

カラーは全部グリパンBKです。

 

さらに移動。

水温14℃と当日一番高かったエリアへ。

しつこくバラム通すも無反応。

このタイミングが、気温も一番上がり見えバスを発見。

ボウワーム12インチバンクキャストで

反応するが寸止め。

3度反応するが見切られて深場へ消えた。

 

「この辺に逃げたのでは?」という

岩盤の小さな凹みにバンクキャストし

「チュルリン!」と水面に落としてフォールさせる。

ラインテンションが変わった。

「走っている!」

ロッドを倒してラインを送り

ラインにテンションがかかった瞬間、

大きなストロークで合わせると今までとは違う重量感。

12インチボウワームでのたまらん瞬間。

 

乗りましたわー。

ムーンゲイザーでいなして速攻寄せてハンドランディング。

 

余裕のゴンザレスおったなぁ!

12インチボウワームやっぱり喰うなぁ。

 

もう昼前で腹減って来たので僕は座って

コンビニで買ったパン食べて休憩。

シマダが「俺もボウワームやってもいいすかー?」

「ええよ。」

僕のムーンゲイザーを握る。

いい地形に大岩が絡む岩盤。

僅か数投目。

 

「なんか合わせる前の動作してるんとちゃうん!?」

と思ったらラインスラックスラック巻き取って

思い切りシマダが合わせた。

 

流石は池原の神様に愛された男でしたわ。

 

ゴンパチ君ゲット。

なんかデカいので僕がネットですくいました。

僕のバスより大きいし!

やっぱりシマダは持ってましたわ。

「ネコリグ10年振りくらいに投げましたわー。」やて。

 

この後、ハッピーさんが心配そうなので

Y企画の桟橋に戻る。

途中、船を操船していて睡魔が襲って来たが

必死で耐えて桟橋へ。

シマダは長い階段を上がってハッピー散歩。

その間僕はこのままでは帰りの運転寝てしまうなと

宿を手配。

その間、シマダに久保さんから

「待っててなぁー。」との電話があり、

しばし待つ。

まだ待つ。

もっと待つ。

待てど暮らせど久保さんは全然桟橋に来ません。

しびれを切らしたシマダが電話すると

まだ久保さんは釣りしてました。

困ったおじさんです。

 

池原で久々に揃った3人。

まあまあ話し込む。

久保さんのマシンガントーク炸裂。

昼から急激に寒くなって来ました。

 

その後、前鬼筋へ。全然だめ。

水が回復していることを祈って最後は白川筋へ。

水色は少し良くなっていた。

小さいバスが何本か見えた。

バラムを最高のプレゼンテーションで通す。

ジャックハンマーも通す。

ベルカントも通す。

12インチボウをズル引く。

 

無。

 

今回のスクランブル釣行を終えました。

 

バラムで超デカバス連打の夢は幻に終わりましたが、

状況悪化の中、アジャストしていい釣りが出来たかな。

心優しい悪魔オジサンの誘いのおかげで

楽しい時間を過ごせたことに感謝しています。